信頼と安全製品/臨時アカウント
臨時アカウント
ログアウト利用者の個人データの取り扱い方法を変更する新しい種類の利用者アカウント
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未登録編集者のための臨時アカウントは新しい種類の利用者アカウントです。 未登録編集者のIPアドレスは公に見えないようになります。 スパム、荒らし、嫌がらせ、偽情報に対抗する利用者だけがIPアドレスにアクセスできます。
現在、ウィキメディアのウィキ群ではウィキメディア アカウントがなくても、ログインをしなくても編集できます。 ウィキメディアプロジェクトの背後にあるソフトウェアであるMediaWikiは、ログインせずに編集した場合、IPアドレスを公開ログに記録して公にします。 IPアドレスを探せば、誰でも見つけられます。
ウィキメディアのプロジェクト群には、IP アドレスを保管し公開するだけの正当な理由があります。私たちのウィキから荒らしや嫌がらせ行為を締め出すために重要な役割があるためです。
しかし、IP アドレスはその人がどこで編集をしていたか、その人が誰か、どんなデバイスを使っていたかを特定する手がかりになりえます。 私たちのウィキが物議を醸すとみなされている地域から編集する場合、これは特に懸念されます。 IPアドレスを公開することで他人が位置を特定できる可能性があります。
個人情報保護をめぐる法規類や基準類の変更(例:一般データ保護規則とそれに始まる個人情報保護に関するグローバルな対話)に照らし、ウィキメディア財団法務部門(Legal team)は利用者の個人情報保護のため IP アドレスを一般公開しないことに決定しました。 しかしながら、ウィキ群の保護を目的としてそれらの閲覧が必要な人には、今後もアクセス権を付与します。
この変更により、現行の荒らし対策の作業手順に影響が出ることは承知しています。 IP アドレスの秘匿化後は、荒らし、なりすまし、編集者同士の衝突、その他の良くない行為者を識別してブロックするツールへのアクセスを維持し、あるいはツールの開発に尽力する所存です。
すべての人向け
ウィキメディア財団法務部門の声明
こんにちは。新しい方針ページを公開しました:臨時アカウントのIPアドレスへのアクセス。 利用者が IP アドレスへのアクセス権を得る方法に関して説明しています。 今後、IP アドレスの使用に関する節を更新する予定です。 そこに、IP アドレスにアクセスする方法と場所、また IP アドレスにアクセスした時に何が記録されるのかについて情報を追加する予定です。 関連の新規ページとしてよくある質問のページもあります。 どちらのページでも「臨時利用者アカウント」という用語を使っています。 この名前はソフトウェアの最初のバージョン (MVP) に由来します。 近々、さらなる情報を共有する予定です。 トークページでのコメントを歓迎します。
更新
: 最初の試験導入
導入のスケジュール
臨時アカウントを次の数週間で導入する小規模から中規模プロジェクトのリストを完成させました。すべての重要な機能(巡回者のワークフロー、ツールなど)が臨時アカウントに対して期待通りに動作することを確かめるのが目標です。この段階を2つのグループに分けることに決めました。これにより、鍵となる機能をさらに制御しより高い信頼性をもって、最初の試験導入における最大規模のものに臨時アカウントが導入されます。
- 10月29日、臨時アカウントを導入:
- 11月5日、導入:
鍵となる機能の進捗
- 試験導入中のプロジェクトの指標を監視するための 公開ダッシュボード を開発中です。どの指標になぜ重点を置くかを説明する文書をまもなく公開します。
- Special:GlobalContributions で、IP アドレスからの複数ウィキでの投稿を横断的に調べられるようになりました。このページにアクセスできるのは、臨時アカウントに関連付けられたIPアドレスを見る資格のある利用者だけです。このページへのアクセス権限については、まだ調整中です。これに関する文書は、来週中に公開する予定です。
- 臨時アカウントに関連する可能性のある複数のIPアドレスに関する情報が得られるよう、IP Infoを更新しました。臨時アカウントが導入されたプロジェクトでは必ず Special:IPInfo が利用できるはずです。
- ウィキメディアでの臨時アカウントのIPアドレスへのアクセスに関する方針で概説されたように、IP Revealへのアクセスを得るために必要なワークフローの構築を完了しました。
- IP Infoのアクセス方針を、the IP Reveal policyと等価になるよう更新中です。詳しくは、このタスクをフォローしてください。
- 臨時アカウントがグローバルブロックできるようになりました。グローバルな自動ブロックについては作業中で、今後数週間で実装される予定です。
- 臨時アカウントは、en-rtl 以外のすべてのベータプロジェクトでテスト利用できるようになりました。
皆さんのご意見をトークページに投稿してください。
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: 導入計画が準備できました!
全ウィキにわたる臨時アカウント導入の日程と戦略を告知できることを嬉しく思います。 計画は、財団の製品と技術、法務、コミュニケーション部門によって共同作成されました。 スチュワードにも相談し、チェックユーザーにお知らせしました。 下記の日付は保留中の作業の範囲に基づいて変更になる可能性があります。 何らかの変更がある場合にはお知らせします。
- 2024年10月末、およそ10個の小規模および中規模ウィキにロールアウトします。 この段階は 小規模な試験導入と呼ばれています。 さまざまな要因に基づいて、適切と考えられる試験候補を予選しました。 これらの要因には、アクティブな管理者の数や月ごとのIP編集数、当該ウィキの設定に関して障害が無いこと、それぞれのコミュニティに活動可能な大使や技術メンバーがいること、などが含まれます。 導入後は、このプロジェクトがウィキでの協力に及ぼす影響を監視します。 これらのウィキのコミュニティメンバーにも連絡を取ります。 しばらくして、臨時アカウントの初期のIPアドレスが巡回者に見えなくなったとき、何が起こるかを監視します。
- 最初の導入が成功して、予期せぬ作業が大量に発生しなければ、2025年2月に、大規模ウィキにも展開します。 これを主要試験導入と呼びます。 これには、トップの10大ウィキが含まれる可能性がありますが、英語版ウィキペディアは含まれません。
- その次に、2025年5月に、慎重に調整した上で残るすべてのウィキで一気に導入する予定です。 その後、サポートを提供し、指標を監視し、問題が発生すれば解決していきます。
- 影響を受けるすべての人に前もって通知するよう最善を尽くします。 臨時アカウントに関する情報は、Tech News、Diff、その他のブログ、さまざまなウィキページ、バナー、その他の形で入手できます。 地域や国ごとのような会議では、私たちや同僚はこのプロジェクトについての話し合いに参加するよう会議参加者を招待します。 その際、プレゼンテーションも行うよう努めます。 さらに、上級権限を持つ編集者をサポートするプログラムを行う関連団体に連絡を取る予定です。 ニュースレターを購読して更新情報を入手してください。