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信頼と安全製品/仮アカウント/更新情報

From mediawiki.org
This page is a translated version of the page Trust and Safety Product/Temporary Accounts/Updates and the translation is 100% complete.

:巡回者ツール類の改善

このところ、私たちは巡回係の皆さんから、嫌がらせ行為に対処する際に費やす作業時間が増えたとの懸念を耳にしました。仮アカウントの荒らしの管理を持続可能にするため、巡回担当者が善意・悪意を問わず仮アカウントの活動を理解し、対応しやすくすることに決めました。

手始めに、巡回係の皆さんに関連のある仮アカウントのクラスタを表面化します。早期の識別と迅速な対応を向上させそうな他の介入策も検討しています。同時併行で当部門の同僚で仲裁機能チームは従来よりも多くのウィキに、自動仲裁機能ツールを展開する作業を進めています。また同担当では、仮アカウントによる破壊行為のうち人間の巡回係が対処するはずの量を、その機能はどのくらい、どのように減らせるか、影響も評価する予定です。

仮アカウントのクラスタ(群)の対処には、新しい機能を以下のようにいくつか導入したばかりです。

  • Special:Contributions 時点で仮アカウント IP アドレスの開示権限を預かる利用者は、特定の仮アカウントの貢献を調べるときに関連する仮アカウントの投稿もあわせて検出できるようにしました。特定の仮アカウントの有効期限内に関連のあった IP 類を一括して抽出し、それらIP 類を用いた仮アカウント全件の投稿をまとめて表示します。また同じ操作をさせるには、検索欄の「関連する仮アカウントによる投稿を表示」(Show contributions from related temporary accounts)にレ点を入れてください。
  • Special:Contributions 機能では Special:GlobalContributionsSpecial:IPContributions について、これらページの閲覧権限のある人には新しい行を表示します。 「関連の IP 類由来の仮アカウント群」または「この IP 由来の仮アカウント群」(Temporary accounts from all associated IPs/Temporary accounts on this IP)。これにより得た情報から、関連の投稿全件を巡回する所要時間の見込みが立つはずです。

調整はまだ続きます。進捗状況はプロジェクトを Phabricator ボードで追跡してください:「Temporary accounts (4.8 TA Patrolling)」。

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:直近の導入と今後のサポート継続

仮アカウントの影響

朗報としては、ウィキメディアの全プロジェクト(ウィキ)でアカウント非登録の編集はおよそ 96% か仮アカウント由来になりました。半年前の時点の率は三分の一に過ぎなかったのです。たくさんのコミュニティの皆さんのおかげと感謝しており、中でも スチュワードの皆さん、英語版ウィキペディアの権限保持者(functionaries)のご尽力の賜物です。新機能の改善を助けてもらった上に、直近の数ヵ月間に緊密な連携を築くことができました。

仮アカウントの波及効果の追跡は利用者の活動、ブロック措置、アカウントの新規登録の面で続けます。 これまでのところ、巻き戻しの増加あるいはアカウント登録率の低減など、気がかりな流れはありません。 しかしながら、ブロックに新パターンが発生した点に気づきました。 仮アカウントに対するブロック措置の割合が増加、IP/IP 範囲に対する同措置は減少 (分析はこちら)。 この傾向が持続するなら、保証のためにブロックされる編集者候補は減ると期待されます。

今後の見通し

それと同時に、仮アカウントはおおむね予想の範囲で活動しているものの、不正行為対策の作業を引き受ける人たちには新たな重荷ができた点を認識しています。当チームは次の目標として、不正行為対策ツールの精度をもっと上げつつ、有効性の向上に取り組みます。改変が望まれる点などご提案は、ぜひ当チームのトークページにお知らせ願います。

直近の機能改善を振り返る

英語版ウィキペディアの8月アンケートの成果と事後の当該ウィキペディアンとの協議
アンケート調査と18 コミュニティの回答分析

ウィキのうち仮アカウントを導入済みの大規模コミュニティを対象に、その変更に関する意見聴取をさる8月に働きかけました。アンカードをお願いしたウィキ類は 18 件で、内訳は中国語版、ドイツ語版、日本語版、フランス語版です。アンケート回答者は合計337件、 その 63% は拡張権限を預かる人々でした(大勢は管理者)。 回答結果の分析全文はこちらのリンクに置き、まとめを以下に示します。

  • 仮アカウント導入の理由を理解したかという設問に「はい」と答えた人は 81%。
  • 当該の機能について 38% の人は「とても満足」、37% はやや満足と答え、25% は不満と回答。
  • 仮アカウント利用者から少数ながら否定的な回答が寄せられ、それによると当該の人たちから自分の個人情報保護のために IP アドレス開示権限を受ける人はもっと絞り込むべきと指摘があります。
  • 回答者の 58% は仮アカウントにより自身のタスクを中断されていません。否定的なコメントの大半はタスクが仮アカウントによって支障を受ける点に注目しており、ソックパペットの検索やブロックが困難な点、仮アカウントは不正行為者に新しい「隠れ蓑」を提供しただけである点、そして IP による不正行為の追跡に取られる時間は余分である点を挙げています(注:調査回答の時点で IP 開示ができなかった一部の利用者を含む)。

アンケート結果の分析に加えて、当チームより英語版ウィキペディアの権限保持者の皆さんと対話を増やしてきました。これら一連の対話とアンケート結果から機能に反映した改善は、全てのウィキプロジェクトに還元されます。

仮アカウントの作成・非活性化の影響を減らす機能更新

仮アカウントの件数急増を確認しています。ほとんどは意図的な作成であり、中には意図の善悪を問わず、編集後にうっかりログアウトした、もしくは編集を終えるたびに必ずログアウトする習慣のある利用者の事例があります。その点に対応しようと、次の複数の改変を施しました。

  • 仮アカウントによる作業完了段階に確認手順T378806):作業手順を終えたせいで、無用に多数のアカウントを使ってしまうリスクを軽減したいと考えました。これにより、仮アカウント利用者との意思疎通をもっと予想可能にできるはずと期待されます。
  • 当初のレート制限は登録済みアカウントと同値でしたが、その対応では不十分でした。
    • IPv6 /64 範囲への対応T406710):仮アカウント作成の際限は今後、単一の IPv4 とともに IPv6 の a /64 範囲にも適用します。
    • 作成の間に冷却期間10分をおくことT405565):利用者Aが仮アカウントを1件作成して不正行為をしたのち、迅速に別の仮アカウントに乗り換えようとした場合、新規仮アカウントの作成まで待ち時間を最低10分間、課すこと。
  • レート制限に達した仮利用者にアカウント作成を推奨T412105):これらの変更の影響を受けたせいで善良な編集を避けたくなる人々を想定し、その参入を願っています。

不正利用ユーティリティの変更
  • IP 自動開示の指定時間上限を延長:非常に頻繁に点検する巡回者の皆さんに向けて IP 自動開示機能を作成、仮アカウントの IP アドレス類を得やすくしました。この機能の有効期間は現状、最長で90日です。
  • 利用者情報カード内の「関連の全 IP 由来の仮アカウント」に複数の番号バケットDifferent を付与T412212):従来、特定の IP アドレスを共用する仮アカウントが11件を超過する場合、利用者情報(User Info)機能の表示は「11+」でした。共用 IP 類発信の仮アカウント12件の対処は、アカウント50件ないしは 100件の対処とは異なるため、巡回者の皆さんに有益な情報を増やそうと試み、文字列範囲のバゲットを増やしました。
  • その他の関連の変更点:巡回者の皆さんのタスクが容易になるよう、小さな改変をいくつか施しました。 前記には IPv6 IP(T411943)の開示に際して、特定のリンクをspecial:IPContributions の /64 範囲に加筆すること、Special:IPContributions(T409179)の /16、/24、/32 範囲へのリンク追加、さらにツールメニュー(T405568)にIP 範囲(T412341)による不正行為ログへのリンク表示ならびにリンク追加を含みます。

その他の機能変更
  • 活動していない利用者から自動で TAIV 権限を剥奪T375115):1年を超過して活動を休んでいる利用者は、この権限を再度、申請してください。活動休止とはログインした操作がない、または編集をしていないと定義します。この範囲は、管理者など他の権限の一環でアクセスする利用者を除外します。
  • 記事ならびに議論ページで仮利用者名に背景色を付与T392775):仮アカウントの視認性を上げるため、記事ページでは文字に背景色を敷き、最近の変更もしくはウォッチリストなどそれぞれのログ種別ごとに配色を変えました。
  • 仮アカウントに既定で使用期限を設定する選択肢T398626):仮アカウントの有効期間は90日間限定のため、無期限ブロックとして処理するとSpecial:ブロック一覧は無駄に満杯になりかねません。回避策としてコミュニティはたとえば90日間など、別のブロック有効期限を設定できます。
  • 仮アカウントのIPアドレスがブロック済みの場合にブロック解除を依頼するにはT398673):アカウト登録をしない編集者でブロック済みの単一もしくはIPアドレス範囲に該当する人がブロック解除を希望するなら、自身の特別:トークページを編集して(仮アカウント導入前とほぼ同じ手順で)申請してください。するとタグが自動付与され巡回者(patrollers)の皆さんに申請はブロック済み IP/同範囲からであると伝わります。

仮アカウントをめぐるご連絡

本年に入り、仮アカウントの取り扱いについて説明の補助になるよう、次の解説動画を作成してあります。

新機能のウォークスルー(予習)が必要でしたら、皆さんのコミュニティのイベントやワークショップに参加させてください。皆さんのご関心、特に皆さんの手をお借りしてイベント主催者と繋いでいただけたら大変ありがたいです。付け加えるなら、運動連絡担当チームとも調整をさせていただく所存です。

古い更新情報

: 中・大規模ウィキペディア18件への導入と来月の当チーム計画

  • 最近の導入 – 6月後半に MediaWiki.org と、フランス語版、ドイツ語版、中国語版、日本語版などを含む18件の大規模および中規模ウィキペディアに仮アカウントを展開しました。仮アカウントが展開済みの ウィキ総覧は、よくある質問(FAQ)をご覧ください。不正利用フィルターの更新、インターフェース翻訳、他のコミュニティ参加者からの質問への回答、解説文の執筆と翻訳、新しいツールの作成など導入にご協力いただいたすべてのボランティアの皆さんに心から感謝します。Albertoleoncio、DerHexer、Dragoniez、Ellywa、Hide on Rosé、Jules*、Johannnes89、Martin Urbanec、Matěj Suchánek、Msz2001、Neriah、NicoScribe、Titore、VZP10224、Ykhwong、*Youngjin 諸氏をはじめ、多くの方々に感謝申し上げます。
  • 前回の導入の影響最近の分析では、仮アカウントはパイロット・ウィキに大きな変化をもたらさなかったとわかりました。 唯一、最初のパイロットウィキの第1陣では、IPベースのブロックから仮アカウント準拠のブロックに移行したことが注目すべき変化です。 仮アカウントによる変更を既に導入済みのプロジェクトに関して追跡するには、このダッシュボードを監視してください。
  • 新しい解説ページ – 以下の解説ページ2件をご一読ください。すなわちIPへのアクセス(Access to IP)では、仮アカウントのIPアドレス閲覧に関する情報をすべて説明、リポジトリでは新しいガジェットとユーザースクリプトのリストをまとめてあります。後者には新しい短編動画を添え、仮アカウントを使った編集方法を説明しました。さらに少なくとも1件、拡張権限を預かる利用者対象に仮アカウントの活動を管理するページを作成する予定です。
  • コミュニティとのミーティング – この数週間に当チームでは以下のコミュニティとミーティングを開きました。つまり南アジア、フランス語版ウィキペディア巡回担当者、日本語版ウィキペディアの管理者の皆さんです。これらのミーティングは、コミュニティ参加者のみならず当チームにとっても今後の活動計画を立てる上で有意義です。もし皆さんのコミュニティも私たちとミーティングをご希望の場合は、Sheila(シェイラ)までメッセージをお送りください。
  • 今後の数週間の作業予定
    • このフェーズでは、目標として原因が仮アカウントの大規模な使用に限定され、顕在化する可能性のある問題を特定します。この作業は目下、計画通りに進んでいるとお知らせします。進捗の確認には Phabricator タスク T395134 の購読を検討願います。(訳注:チケット名は)"Analyzing the roll-out of temp accounts on major pilots as it impacts anti-abuse work"(仮アカウント導入が大規模パイロットにおける不正使用対策に与える影響の分析)
    • 仮アカウントが原因で不正行為を抑止する能力が著しく低下した場合、望ましくない行為の発生を阻止するのに役立った場合、または非ログイン利用者とのコミュニケーションが容易になった場合は、ぜひ担当の Claudia(クラウディア)までお知らせください。
    • 並行してプロジェクトのトークページでも、改善に向けたフィードバックとアイデアがたくさん寄せられました。 次の作業内容はこれらフィードバックに基づいて文書化し、優先順位を決めます。 導入以降、Phabricator のチケットを多数作成しました。 この掲示板をご参照ください。
  • 今後数ヵ月の計画 – 最終導入は9月予定、残りのウィキ全件を対象にします。そのフェーズに関しては一部ウィキへ早期に導入を始め、対象範囲を限定するという選択肢を検討中です。仮アカウントの早期導入(7月または8月)を希望されるコミュニティは – 皆さんのウィキも鋭意、この計画に含めたく、Szymon(シモン)までご連絡願います。

: 仮アカウントの IP アドレス権限の変更、関連ツールと機能の進捗、より広範な導入の準備

  • パイロット満足度調査 – パイロット導入の調査を実施し、影響の確認、改善の可能性についてフィードバックを収集しました。質問した範囲はスチュワード、グローバルシステム管理者、小規模パイロット・ウィキ11件のチェックユーザーと管理者です。満足度は中程度から上、ワー​​クフローへの影響は少なかったと回答を受け、嬉しく思います。そこで共有してもらったアイデアは、機能と設計の改善に役立ちました。分析の全文版はこちら
  • 拡張権限のない利用者による仮アカウントの IP アドレス閲覧の変更
    • 手動で許可(Manual granting) – 当初、拡張権限のない利用者が IP アドレスにアクセスする閾値は数値として設定していました。 これは、ウィキに仮アカウントを導入する前に定めました。 ところが先行プロジェクトからフィードバックを集めた結果、悪意のある利用者が仮アカウントの IP アドレスにアクセスを狙う場合、そういう閾値では低すぎてすぐに破られてしまうとわかりました。 それに加え、外部の人物が IP アドレスにアクセスしようとして、これら権限を預かる利用者に連絡してきて、ほしい情報を抜き取ろうとする可能性にも対処しなければなりません。 仮アカウントは編集者のプライバシーを大幅に向上させるべきなので、大規模なコミュニティを備えたウィキに展開する前に、この機能にもっと厳格な制限を設けることに決めました。 そのため、方針を更新し、このグループの承認を自動から申請に応じて管理者またはスチュワードによる手動での実施に変更しました。 メタウィキと大規模ウィキペディア20件に掲載したメッセージの全文をご一読願います。
    • 技術的強制(Technical enforcement) – 仮アカウントIP閲覧者グループは、条件を満たさないアカウントに割り当てを技術的に禁止すると決定しました。 スチュワードはこの制限を無効にできます。 決定記録ページをご参照ください。 当チームではこの制限を設定変更の制限ページにも掲載の予定です。
  • 次回の導入は6月に予定 – 2024年秋に、小規模ウィキには仮アカウントを導入しました。それ以来、グローバル権限を預かる利用者は仮アカウントの実際の動作や、ウィキ間のワークフローの処理方法を理解し始めています。現在、さらに導入する準備が整っており、今後数週間のうちに、大規模コミュニティと協議を進める予定です。今年後半に導入予定のコミュニティと比べると、6月に仮アカウントを導入するコミュニティは、変更点の改善を提案する機会と時間が増えます。
  • 新規の展開時期と変更を調整 – 以下の変更は上記の方針改訂に依拠し、また相互に依存するため、これらの導入は次の展開(複数)の直前と直後に実施します。
    • 仮アカウントが有効なウィキおよびメタウィキにおいてIP情報を閲覧する – 仮アカウントのIPアドレスにアクセスできる利用者はIP情報にフルアクセスが認められます。仮アカウントのIPアドレスを閲覧できない利用者はIP情報を利用できません。さらに加えて、IP情報はベータ機能を脱して正式機能として利用できるようになります。
    • その他のウィキ類における IP 情報閲覧 – この点に変更はなし – 自動承認された利用者の閲覧は制限され、管理者など拡張権限を預かる利用者にはフルアクセスを与えます。IP 情報は、仮アカウントを導入するまでベータ機能のままです。
    • オンボードのダイアログ (T373818 Onboarding dialog) と 自動開示 (T374869 Autoreveal) – 前回の情報更新でご紹介した機能も、新規展開と同時期前後に導入予定です。前者ダイアログは2024年に仮アカウント導入済みのウィキと、6月に導入予定のウィキの両方において、仮アカウントのIPアドレスを閲覧できる利用者全員に表示されます。
  • パイロット・ウィキにおけるブロックの統計 – パイロット導入前後のIPアドレスとアカウント・ブロックの件数についてデータを収集しました。結果によると、登録アカウントのブロック数に変化はなく、ブロックの残りの大部分(約90%)の影響範囲は仮アカウントであり、IPアドレスのブロックは約10%にとどまりました。これは当チームの仮説を裏付けるように見え、非ログインの不正行為の大部分はアカウント・ブロックによって阻止でき、巻き込まれ被害(collateral damage)を大幅に軽減できるようです。6月の導入後、データをさらに共有する予定です。
  • Special:MassGlobalBlock – 新しい専用ページを構築し、スチュワードが複数のアカウントとIPをグローバルにブロックできるようにしました。このリクエストは2016年にスチュワードから寄せられました。既存のガジェットを参考にしてあります。この機能は今後、仮アカウントや登録アカウントによる不正行為をより効果的に予防するようスチュワードを補佐します(T124607)。
  • よくある質問と説明文書の更新 – これらの変更点を考慮に入れて、よくある質問の洗い直し、仮アカウントの IP アドレス範囲を手動で付与する方法と、遡及的な巡回を詳しく説明しました。また、プロジェクトの趣旨に関する部分も表現を変更する予定です。今後数週間で、文書類にさらに変更を加える予定です。
  • 次年度の計画 – 2025/2026年度年次計画の最終草案、特に私たちの取り組みについて説明している部分を一読するようお勧めしています。主な成果WE4.1(事案報告システム)、WE4.2(不正行為防止ツールの改善)、WE4.4(仮アカウント)、WE4.5(AIリスクと機会の評価)。5月31日の期日までにトークページでご意見をお待ちしています。

: 小規模パイロット版で導入に成功、開発の進捗

  • 予定どおり10月末から11月初旬にかけて、仮アカウントをプロジェクト12件に導入しました。実装の巻き戻しが必要な問題は発生しなかったことをお知らせします。 これらプロジェクトでは、仮アカウントからの活動が多数あります。 現在、収集中の詳細なデータは、今後の数週間で調査結果をまとめたレポートを公開する予定です。 また、このロールアウトの影響をより深く理解するため、高度な権限を預かる利用者を対象にアンケート調査も実施する予定です。 パイロット・ウィキ、スチュワード、チェックユーザーおよびグローバル管理者のコミュニティの皆さんには、オープンな姿勢で優れた質問や変更のアイデアを提供してくださり、深謝いたします。
  • 登録利用者の皆さんが仮アカウントと関連機能を理解できるように、紹介のダイアログ・ボックスを実装してあります。そのボックスには、仮アカウントの概念、IP 表示機能を備えた IP 情報ツールなどを紹介しています(T373818)。
  • A mockup of Autoreveal
    「自動表示」機能の実装を決めました。 これにより、特定の役務者は一定期間、すべての仮アカウントに対応する IP アドレス全件を表示できるようになります。 役務者はこの機能により、大量の IP アドレスの確認を必要とする破壊行為など、不正行為に迅速に対応できるようになります。 現在、この機能の典型的なタスクと設計を定義中です。 自動表示に関するご意見は、できましたら Phabricator タスクにお寄せいただければ幸いです。 この機能構築を決めるにあたって、スチュワードほか拡張権限を預かる利用者の皆さんと話し合いを基にしており、関与を続けて貴重なアドバイスをくださった皆さんに改めて感謝申します。
  • Special:GlobalContributions は近日中に、登録利用者、IPアドレス、IP範囲、仮アカウントによる複数のウィキへの投稿履歴を表示することができるようになる予定です。 (T375632)

: 最初の試験導入

導入のスケジュール

仮アカウントを次の数週間で導入する小規模から中規模プロジェクトのリストが完成しました。目標は、仮アカウントに対してすべての重要な機能(巡回者のワークフロー、ツールなど)が期待通りに動作すると確かめること標です。この段階を2つのグループに分けようと決めました。これにより鍵となる機能はさらに制御され、仮アカウントの試験導入第1陣で対象となる最大規模のウィキでも信頼性を高めるはずです。

  • 10月29日、仮アカウントを導入:
  • 11月5日、導入:

鍵となる機能の進捗

  • 試験導入中のプロジェクトの指標を監視するための 公開ダッシュボード を開発中です。どの指標になぜ重点を置くかを説明する文書をまもなく公開します。
  • Special:GlobalContributions で、IP アドレスからの複数ウィキでの投稿を横断的に調べられるようになりました。 このページにアクセスできるのは、仮アカウントに関連付けられたIPアドレスを見る資格のある利用者だけです。 このページへのアクセス権限については、まだ調整中です。 これに関する文書は、来週中に公開する予定です。
  • 仮アカウントに関連する可能性のある複数のIPアドレスに関する情報が得られるよう、IP 情報を更新しました。 仮アカウントが導入されたプロジェクトでは必ず Special:IPInfo が利用できるはずです。
  • ウィキメディアにおける仮アカウントのIPアドレス閲覧に関する方針で概説されたように、IP Reveal へのアクセスを得るために必要なワークフローの構築を完了しました。
  • IP Infoのアクセス方針を、the IP Reveal policyと等価になるよう更新中です。詳しくは、このタスクをフォローしてください。
  • 仮アカウントがグローバルブロックできるようになりました。グローバルな自動ブロックについては作業中で、今後数週間で実装される予定です。
  • 仮アカウントは、en-rtl 以外のすべてのベータプロジェクトでテスト利用できるようになりました。

皆さんのご意見をトークページに投稿してください

: 導入計画が準備できました!

全ウィキにわたる仮アカウント導入の日程と戦略を告知できることを嬉しく思います。 計画は、財団の製品と技術、法務、コミュニケーション部門によって共同作成されました。 スチュワードにも相談し、チェックユーザーにお知らせしました。 下記の日付は保留中の作業の範囲に基づいて変更になる可能性があります。 何らかの変更がある場合にはお知らせします。

  • 2024年10月末、およそ10個の小規模および中規模ウィキにロールアウトします。 この段階は 小規模な試験導入と呼ばれています。 さまざまな要因に基づいて、適切と考えられる試験候補を予選しました。 これらの要因には、アクティブな管理者の数や月ごとのIP編集数、当該ウィキの設定に関して障害が無いこと、それぞれのコミュニティに活動可能な大使や技術メンバーがいること、などが含まれます。 導入後は、このプロジェクトがウィキでの協力に及ぼす影響を監視します。 これらのウィキのコミュニティメンバーにも連絡を取ります。 しばらくして、仮アカウントの初期のIPアドレスが巡回者に見えなくなったとき、何が起こるかを監視します。
  • 最初の導入が成功して、予期せぬ作業が大量に発生しなければ、2025年2月に、大規模ウィキにも展開します。 これを主要試験導入と呼びます。 これには、トップの10大ウィキが含まれる可能性がありますが、英語版ウィキペディアは含まれません。
  • その次に、2025年5月に、慎重に調整した上で残るすべてのウィキで一気に導入する予定です。 その後、サポートを提供し、指標を監視し、問題が発生すれば解決していきます。
  • 影響を受けるすべての人に前もって通知するよう最善を尽くします。 仮アカウントに関する情報は、Tech NewsDiff、その他のブログ、さまざまなウィキページ、バナー、その他の形で入手できます。 地域や国ごとのような会議では、私たちや同僚はこのプロジェクトについての話し合いに参加するよう会議参加者を招待します。 その際、プレゼンテーションも行うよう努めます。 さらに、上級権限を持つ編集者をサポートするプログラムを行う関連団体に連絡を取る予定です。 ニュースレターを購読して更新情報を入手してください。

: 技術的作業の進捗

  • テストウィキ以外で仮アカウントを導入する前に、残りの作業を完了する必要があります。 以下のようなものが含まれます:
    • 仮アカウントの指標をリアルタイムで更新する 10月の導入の前に、仮アカウントがコミュニティに与える影響を示すダッシュボードを構築する。 例えば、差し戻し数、ブロック数、仮アカウントのIPアドレスプレビュー ("IP Reveal")、成功した編集と断念された編集、などを表す様々なグラフが示されます。 上記はすべて非常に頻繁に、たとえば毎日、更新され、仮アカウントが実際に各ウィキでどう作業しているか、全員によく見えるようにします。 (T357763)
    • 仮アカウントをグローバルな自動ブロック の対象にすること(T368949)、適格な利用者が仮アカウントの IP アドレス公開の権利を自動付与する仕組みを構築すること(T327913)、その他のタスク
    • あわせて、主要なパイロット展開を阻害する要素 完全な導入に向けた阻害要素それぞれの確認もできます。
    • 関連して、一種のコミュニティ所有のコードのメンテナーの皆さんへのお願いとしてツールやボット、ガジェットなど担当者の皆さんにシェアしたいと考えました。 皆さんのソフトウェアに不必要な混乱が及ばないようにしたいと考えています。 IPアドレスに関するデータを使用する場合、または非ログイン利用者も利用できる場合は、説明文書を読む 、特に見出しのうちコードをどう更新するか を参照してください。 質問をお待ちしていますし、もちろん喜んで補佐します。
  • IP情報はベータ機能を卒業。 IP 情報 はIP アドレス類について信頼できる情報を、一部のログイン利用者に提示します。 専用の方針によると、このツールの使用は方針違反の調査または防止に限定されます。 アクセスするには個人設定のチェックボックスを選択し、示された条件に従ってこのツールを使うと同意してください。 その後、最近の変更、ウォッチリスト、ページ履歴などのページで、IPアドレスの横にボタンが表示されます。 特定のIPアドレスの貢献が一覧になっている場合も、Special:Contributions ページの上部にこの機能が表示されて利用できます。 近日中には、これを通常の機能にしてベータ機能の一覧から削除する見込みです。 また機能そのものもいくらか変更するつもりです。 IP 情報に関する詳細は、専用のプロジェクト・ページ を参照する、もしくは新版のニュースレターを購読してください。 (T375084)

: グローバル・ブロックの扱い。testwiki に仮アカウントを展開

  • testwiki への導入。 仮アカウントをtestwiki に展開しました。 アカ​​ウントを登録しないまま testwiki を編集する人の編集は、仮アカウントに帰属すると表示されます。 ここで強調したい点は、これは初期リリースであり問​​題発生の可能性があることです。 この導入により一部のチームはコードを調整し(データ・プラットフォームの技術系(※)アプリ など)仮アカウントに適合できるようになります(※=Data Platform Engineering)。 現時点では、仮アカウントを他のウィキ類への導入する予定はまだありません。 代わりに、さまざまなコミュニティの巡回担当者を testwiki に招いて、新しい体験に慣れて意見を共有してもらうよう依頼する予定です。 現在、巡回担当者が実施した仮アカウントに関連するワークフロー(IP の公開や IP の寄稿の表示など)の閲覧は testwiki 管理者に限定しています。 今後の数週間で閲覧範囲を拡大し、より多くの利生者が testwiki で仮アカウント関連のワークフローをテストできるようにします。
  • グローバル・ブロック。 すべてのウィキ(T17294)でグローバルなアカウント・ブロックを始めたとお知らせできて本当にうれしく思います。 この機能のリクエストが初めて文書化されたのは2008年でした。 また、これは 2015年のスチュワードの希望リストでは機能の上位6位に入りました。 今後、スチュワードの皆さんは標準アカウント利用者と仮アカウント利用者のグローバルブロックを担当します。 グローバル ブロックの影響の予想について、詳細は前回の更新をお読みください。
  • ウィキマニア。「仮アカウントが登場予定」(お気に入りのセッションに追加)と「ウィキの不正な活動を上手にブロックする」(お気に入りのセッションに追加)のセッションを開催します。セッションをお気に入りに追加するには、ウィキマニアに参加登録してください。現地またはオンラインで参加して、イベント期間中にぜひ遠慮なく当チームの担当者に連絡してください!
  • AbuseFilter。 既存のコミュニティ参加者が設定した編集/不正使用フィルター の一部は別のウィキでは更新して、仮アカウントで作動させる必要があります。 (その実施方法は開発者向けの手順を参照してください。) 仮アカウントを特定のウィキに展開すると、IP 関連の情報と関連のログを用いてきた不正使用フィルタは、一般利用者には非表示になります。 管理者はこれらのフィルタを表示したり編集ができます。 今後、影響を受けるフィルタにアクセスできる利用者の層を変更し、他の高度な権限を持たない技術系の編集者も一時的に含めることはあるかもしれません。

:役務者と巡回者のツール優先

  • チームの変更。 2023年9月の当チームの更新情報には、チームを変更すると、このプロジェクトの日程表に影響を与える可能性があると書いてあります。 確かに、私たちが今年初めにトークページで書いたように、影響が出ました。 短期間ですが、嫌がらせ対策ツールと信頼安全ツール・チームを統合し、統一された計画に従って作業するよう備えました(Anti-Harassment Tools and Trust and Safety Tools teams)。 さて、私たちの一新したチームページ、また2024-2025年の年次計画で当チームの部分を一読されるよう、ぜひお勧めします:主な成果はWE4.1WE4.2WE4.4 です。 仮アカウントの説明は WE4.4 にあります。
  • 説明文書よくある質問に目を通し、メインのプロジェクト・ページを開いてあちこちリンクをクリックしてみてください。 またウィキからページを移入した上に、構成の変更や情報更新を盛り込んであります。今後の将来像を把握したり、仮アカウントの仕組みや、そもそも変更が求められる理由など、新しい構成が皆さんのお役に立つと良いと望んでいます。
  • ウィキマニア。当チームの担当者はウィキマニア2024で2コマのセッションを催す予定で、それぞれ主題は仮アカウントと、ウィキ類でどうすれば不正利用者のブロック処理をもっと的確に済ませるか話します。カトヴィツェ現地に行く人も、オンラインで繋がる人も、ぜひご参加を!
  • 展開に向けた見込みの日程表:
    • 当チームでは従来の計画を見直し、巡回ツールと不正使用防止ワークフローの支援を優先しました。担当する業務の最重要な部分は、仮アカウントの導入がウィキ担当者と巡回担当者に満足してもらえるようにすることです。この部分の業務に費やす時間は予測できません。そのため導入の日付はまだ発表できない段階です。
    • 4月のことですが、 ボランティア開発者の皆さんに呼びかけて、それぞれが保守するコードの更新をお願いしました。これは準備を整えてもらうための時間を確保するためでした。ツールの中には、テストウィキへのこの課題の展開前に更新を済ませないとまずいものがあるはずだからです。
    • コンテンツ・ウィキに対する展開の戦略を議論しているところです。さまざまな要素を検討し、ウィキ全体にわたる役務者のワークフローが一貫し、さまざまなウィキごとに十分な人数の役務者がいるかどうか、不正使用の頻度などが対象です。
  • 機能やツールの変更。前述のように巡回者と役務者の皆さんへの支援を優先しています。直近の作業の例を以下に述べます。
    • グローバル・ブロック。 現状では、スチュワードが特定のアカウントをグローバル・ブロックするツールはありません – 唯一、グローバル・ロックのみで、当該の人物をその人のアカウントから強制ログアウトさせるのみです。 この変更がない場合、この方法でブロックされた仮アカウントの登録者はそのアカウントを喪失し、次に編集を試みた時に新規に登録し直します。 私たちの変更後は、当該の人はログアウトはしないものの、次に編集しようとすると、ブロック通知が表示されるはずです (T17294)。 スチュワードの皆さんはこの方法で登録利用者をグローバル・ブロックでき、長く要望が出されてきた機能をようやく導入して、より優れたツール類を提供しウィキ横断型の不正利用に対抗できるようになりました。
    • 自動ブロック。上記を有効にする自動ブロックにも対応し、仮アカウント作成(T355286)を制限します。これは仮アカウント利用者がグローバル・ブロック中に手段を悪用しないよう、作業を終了してから再度、編集しようと試みても制限します。
    • 利用者のグローバルな投稿利用者グローバル投稿ツールを使う巡回者は、非ログイン利用者の編集を全ウィキで追跡し、ウィキ横断型の不正利用を追跡できるようにします(Global User Contributions tool)。 ただし、IP アドレスが公開かどうかに左右されます。 当チームの展開が済むと動作しなくなります。 当チームでは同名の新しいツールを構築しており、同じ機能(T337089)を提供します。
    • IP アドレスによる寄稿の特別ページ。現状、役務者は特別:投稿記録 Special:Contributions を経由して非ログイン利用者の投稿を IP アドレス単位でチェックしています。 ここで言う導入後は、この特別ページでこの特別ページ一覧にする対象は標準アカウントと仮アカウント登録者だけになります。 機能性を保つため、新しく Special:IPContributions というページを構築しているところです (T358852)。
    • 担当ではあわせてその他のツールも更新中で、対象はAbuseFilter、CheckUser ツール、action API などです。

: 新しい機能、新しい名前、およびウィキマニア

ウィキマニアのスライド資料

プロジェクトの更新情報

  • 仮アカウント名の書式。 仮アカウント名の書式は ~YYYY-nnnnn-nnn になる予定です。 YYYY は仮アカウントが作成された年を示します。 nの並びは臨時利用者名の一意な識別子を表します。 例えば、2023年に作成された仮アカウントなら以下のようになるかもしれません: ~2023-27459-041。 年の接頭辞は仮アカウントがどれくらい古いのか特定する役に立ちます。 これは巡回者あるいはその編集者と意思疎通しようとしている全ての人に情報を提供します。 ウィキのトークページおよび Phabricator (T337103) で議論した後に決定しました。 これらの話し合いに参加した皆さんに大いに感謝します!
  • チームの変更と最初の展開の日程。 嫌がらせ対策ツールチームは信頼と安全ツールチームと統合されました。 新しく結成されたチームは、信頼と安全製品と呼ばれます。 範囲が拡張される予定です。 この組織改編はこのプロジェクトの日程に影響を及ぼすかもしれません。 新しいチームのロードマップを作成したら、共有のためにさらに更新する予定です。 このプロジェクトで現在計画されている日程は以下の通りです:
    • testwikiへの展開 – 2024年1月
    • 最初のパイロットウィキへの展開 – 2024年3月初め
  • よくある質問ページ。 よくある質問 (FAQ) ページを作成しました。 今後の数週間、数か月で拡張および更新する予定です。
  • ウィキマニアの更新とプロジェクト名の変更。 シンガポールで行われたウィキマニアで、プロジェクトの更新を発表しました。 プレゼンテーションのスライド資料集をご覧ください。 YouTubeに全プレゼンテーションの録画もあります。 ウィキマニアでは、かつてのプロジェクト名 IP マスキングを使用していました。 その後、未登録編集者の仮アカウント、あるいは単に仮アカウントに変更することを決定しました。 技術的な隠喩を使わず、平易な言語で変更を紹介しています。

新しい機能

  • グローバルブロック。 登録済み利用者や臨時利用者のグローバルブロックに取り組む予定です。 現在のところ、グローバルブロックはIPアドレスおよびIPアドレスの範囲に対してのみ機能します。 利用者もブロックできるようにこの機能を拡張してほしいという要望が長い間ありました。 この機能を定義し、次の数か月で開発する予定です。 更新については Phabricator タスク (T17294) を追ってください。
  • グローバル利用者投稿記録。 グローバル利用者投稿記録機能を MediaWiki に導入する予定です。 この機能は現在のところ GUC ツール を通じて存在しています。 変更によって、複数プロジェクトにわたるアカウントからの投稿記録を利用者がより簡単に閲覧できるようになる予定です。 特別ページを介して可能になる予定です。 これは特に仮アカウントが発効したときに便利です。 技術的詳細は T337089 を参照してください。

: IPマスキングの計画

約束に従い、IPマスキングの仕組みに関して最新情報を紹介します。 登録済みと非登録の編集者に関する変更を網羅します。 始めに、実はまだ未解決の質問や、結論が出ていないことがたくさんある点を認めます。 これは私たちの初期計画であり、このプロジェクトで取り組もうとすることのすべては含んでいません。 進み始めた私たちは、これまで予見できなかった作業にぶつかっています。 皆さんからお寄せいただくフィードバックは私たちにとって助言であり、コミュニティでもっと簡単に IP 秘匿を処理するには私たちが他に何をすれば良いのか、理解できるはずです。

この更新はよくある質問形式にまとめてあり、今後の変更を理解しやすく明確に示そうと意図しています。

IP 秘匿化は非ログイン利用者の目線だと何が変わるのですか?

現状では、非ログイン利用者が何か編集を完了するまで、編集した内容はその人の IP アドレスに紐付けされるという表示が出ています。 将来的には、非ログイン利用者が編集を保存する前に、その人がした編集は仮アカウントに帰属すると表示されます。 名称は数字で、新規アカウントが増えるたびに増分します。 当該のアカウントは利用者のブラウザで有効なクッキーに紐付けされる予定です。 クッキーが変わらない限り、当該の利用者は特定の仮アカウントを継続して使い、すべての編集が同一の仮アカウントに帰属します。 特定の利用者の IP アドレス類は変動するとしても、仮アカウントはクッキーが変わらない限り不変です。 どれか1ヵ所のウィキで仮アカウントを作成すると、その利用者が他のウィキに投稿するときにも有効です。

仮利用者名はどのような見た目になりますか?

まだわかりません。 当初の見本類(モックアップ)では接頭辞にアスタリク記号を使い、自動で増分する自然数を添える案を検討しました。 (例:*12345。) その見本類は以下にあります。 それでも数名のボランティアの皆さんから指摘があったとおり、メディアウィキに重大なバグがあるせいで、アスタリスク記号は正しい選択とは言えません。

接頭辞の選択肢として複数の案を協議中で、それらは利用者テストを実施予定です。 現状で最も有力な候補は以下の通りです(順不同)。

  • キャレット記号(^)– User:^12345
  • ハイフン記号(-)– User:-12345
  • チルダ記号(~)– User:~12345
  • 感嘆符(!)– User:!12345
  • 疑問符(?[1]User:?12345
  • 当該年 – User:2023-12345

これらのうち、皆さんがとても良い、あるいは使い物にならないと考えるものはありますか? コメントの投稿はトークページもしくはPhabricator にお願いします。

  1. 疑問符は未知の何かを示す素晴らしい記号として広く受け入れられていますが、細部についてまだ未解明の部分があります。 例えば、URL 用に%3Fを使ってコード化する必要があります。 このURLエンコーディングは問題ないはずですが、URL を手打ちするのに慣れた利用者には、目ざわりかもしれません。

仮利用者名はどのくらい持続しますか?

最初の編集からしばらく経った時点(暫定的に1年後)あるいは利用者がキャッシュを除去した結果として、クッキーは自動的に無効になります。 ところが既存の編集は、依然としてそちらの帰属のままです。 元の利用者名が無効になると、当該の利用者が将来にまた編集をした時点で、新規の仮アカウントの割り当てが認められます。

IP 秘匿化は巡回者の目線だと何が変わるのですか?

IP アドレスの開示に制限

IP アドレスは一般の利用者に開示されなくなった点が、最大の変更です。 登録アカウントがない、あるいは IP アドレス閲覧に必須のしきい値を満たしていない場合(法務部門の更新を参照)、IP アドレスは閲覧できません。 IP 情報機能 の改善をリリースして、巡回に及ぼす影響を軽減する予定です。 これには Spur サービスが提供するデータを含みます。

IP アドレスを閲覧するには

ウィキメディア財団法務部門とともに、新しいガイドラインを開発しました。 これらは IP アドレスを閲覧できるのは誰であり、その方法を定義します。 要件を満たす利用者は選択すると、Special:Preferencesを使って IP アドレス類の露出が認められます。 解明機能の挙動は詳細を確認してください。 この閲覧と露出はログに記録され、限定された利用者のグループは閲覧を認められます(チェックユーザースチュワード信頼安全チーム)。

仮編集者とのより良い連絡チャンネル

仮カウントは特定のブラウザの特定のクッキーに紐付けされます。 クッキーが存在する限り、当該の利用者の編集は同一の仮アカウントに紐付けされます。 仮アカウントの保持者はまた、アカウント登録利用者と同様に、トークページへの投稿通知を受信できます。 これを使うと、仮利用者とも意思疎通がうまく運ぶと期待しています。 これはまた、コミュニティが提起してから長い時間が経過した課題(T278838を参照)をも解決するかもしれません。

荒らし利用者の IP アドレスの文書化

悪意の行為者に関しては現状と同様に、長期荒らしのページに IP アドレスの記録と公開が認められます。 しかしながら、別の仮アカウント利用者に対して IP アドレスを開示しないよう配慮する必要があります。 悪意の行為者かどうか話し合うときは、当該の利用者が予想に反して荒らしではなかった場合にはsuppression(不可視化)などのツールを用いる必要があります。 これに関する詳細はガイドラインをご参照ください。

巡回に利用可能なツール

IP 編集者と同様に、Special:Block, Special:Checkuser, Special:Investigateを使うと仮アカウント利用者も観察と巡回の対象になります。 さらに加えて、IP 情報機能を使うと特定の改版の基盤にあるIP アドレスについて情報を閲覧できます。

クラウド・ツールとボットに関しては、巡回のために IP 類を得るガイドラインを作成中です。 これに関してはまもなく情報を更新の予定です。

サイト上の既存のIPアドレスはどうなる?

私たちのウィキ上に記録済みである既存の IP アドレスはそのまま残ります。 IP 秘匿後に実施した編集は、仮利用者名に帰属します。 IP 秘匿は段階的に導入しているため、この変更は異なるウィキでは異なるタイミングで発生することになります。

IP アドレス公開の機能の働きは?

IP アドレスを閲覧できる利用者は、仮アカウントに対象する IP アドレスの露出も可能です。 この機能の挙動に関して見本を示します。

IP アドレスに依存するツールやボットはどうなる?

ボランティアの皆さんが管理するツールにどう影響するか、まだ把握しようと取り組んでいるところです。 このタスクは、当チームに加えて研究と技術の各チームも担当します(Research and Engineering teams)。 次に財団法務部門と協力して、どのツールが引き続き IP アドレスにアクセス可能か、また、それらツールの挙動についてガイドラインを把握する予定です。 実施計画の作成を待ち、このページで情報を更新します。

ロールアウト計画

IP 秘匿の展開はゆっくり進めるつもりであり、コミュニティのフィードバックを受けたりテストする時間を応分にとっていきます。 導入によって、コミュニティの手順を妨害しないように配慮します。 担当の優先プロジェクトはもう1件あり、コミュニティの健全性にとって望ましくない結果を避けようとしています。 変更を展開する際に監視予定の指標を実装しました。

IP 秘匿化について、試験導入(パイロット版)の候補を引き受けてくれるコミュニティを募集中です。 検討中の基準には、コミュニティ単位で受ける IP 編集の件数、不正利用への対応の喫緊度、プロジェクトの規模、障害の可能性などが含まれます。 IP 秘匿化の立ち上げが近づいたら、どちらを候補にしたか、もう一度、情報を更新します。 皆さんのコミュニティで IP 秘匿化導入を試したいと希望される場合は、コミュニティで合意形成の上、トークページにご連絡ください。

:IP 秘匿について作業課題を再考

皆さん、こんにちは。IP 情報機能その他の関連プロジェクトの第1フェーズを完了、正式にコア IP 秘匿プロジェクトに取り組みを再び集中させています。 技術面の計画を進め IP 秘匿の導入時になにを変更するべきか把握しようとしています。 技術ボランティアの皆さんには必要に応じて、変更の評価やツールの移行を手伝ってもらうようご連絡する予定です。 この作業計画の一部は既に phab:T324492で始まっており、特定のタスクに質問したい場合は、左のリンクからお問い合わせください。

近々、別の投稿では当チームがたどり着いた MVP (実用最小限の製品)の概要を共有する予定です。 この MVP は私たちが過去にコミュニティと交わしてきた、このページや他の媒体における会話に基づくものです。 過去の会話をじっくり読んでもらいたいので、ぜひ、このページの過去の更新に目を通してください。 質問や懸念がある場合は、トーク ページに投稿願います。

: 実装の戦略と次の段階

みなさん、こんにちは。IP アドレス非表示の実装戦略について情報を更新します。

まず最初に、このページを開いたりフィードバックを送ってくれた皆さんに感謝します。多くの皆さんから、このページは難しくて読みにくいと言われたので、修正に取り組んでいます。自分の時間を割いて、このページと付属のトークページに載せた情報に目を通してくださり、ありがとうございます。トークページに投稿されたコメント全てに目を通しており、実施計画が発表する前に検討します。

これにも前段となる説明をつけるなら、まだ答えの出ていない質問はたくさんあるとお伝えします。このプロジェクトにはまだ長い道のりが待ち受けており、今後も協議が始まるごとに、ぜひみなさんからご意見をお寄せくださるようお願いします。未読の場合はまずIP アドレスへのアクセスを今後もできる人に関する投稿を読んでから、以下の記述に触れるようお勧めします。

実施案は2件、提示したわけですが、コミュニティからは賛否両論が混じったフィードバックを受け、どちらにも明確な合意形成が欠けていると指摘されました。トークページの投稿から、一部を引用して転記します。

  • 小規模ウィキの場合、IP 基準の取り組みの方が向いていて、別人の利用者ふたりが同一の IP を使うとは考えにくく、IP アドレスを操作する荒らしでクッキーを除去したなら最も対処が難しい。
  • セッション単位のシステムの方が有効に思えるし、匿名編集者との連絡には使いやすいです。私個人は英語版ウィキペディアの管理者として、IP 編集者とのやりとりの中心は荒らしの巻き戻しと警告をしています。最近のいくつかの事案では、受信者が果たして当該の人物かどうか疑わしかったため、わざわざ警告することすら留意しませんでした。別の一件ですと、特定の変更の提案について協議をしようとしたところ、複数の IP アドレス利用者との対話になり、対話の相手にそのことを確認したものの、同一の人物を相手にしているのかさえ不明のままで終始しました。
  • ドイツ語版ウィキペディアの管理者をしているのですが、ここに示された2案(IP アドレスを基準とする識別 VS セッション単位の識別)について、明確に前者を支持します。ブラウザのプライベートモードを使ったりクッキーを除去したりするのは簡単ですから(私自身、いつもそうやっています。)IP アドレスの変更には、少なくとももう少し手間がかかるし、すでにオープンプロキシの利用禁止は方針に決めてあります。Beland はセッション単位の検証方法の方が、善意の匿名利用者との連絡がしやすいと言っており、その点は賛成しますが、それだけでは論拠として十分ではないです。
  • セッション単位の方法がよいです。匿名利用者で規定を守っている人(legitimate)を特定して連絡を取るのに役に立つからです。それでも、これは同時に荒らしフィルタにオプションを作って、単一の IP アドレスから発信した複数の新規セッションを検出できるようになりませんか。それらは規定を守ったかもしれないけれど(例えば発信地が学校)、ほぼ荒らしまたはボットの活動でしょう。もう一つ、誰も言及していなさそうな機能について述べておきます。特定のセッション利用者がアカウント登録を希望するとき、新規に選んだ利用者名は、既定としてそれまでのセッション ID の改名手続によって付けるべきだという点です。新しく利用者名付きになっても、それまでのセッションの活動を閲覧し、そして/またはその利用者と関連づけることが私たちには必要だからです。
  • どちらかと言えば、たとえ暗号化されていても、IP アドレス基準の特定が良いかな、クッキーは扱いがややこしそうだしポップアップをいちいち消すのもめんどくさいからです(ヨーロッパじゃ当たり前に出てくる)。今日まではそれでも良いかと思っていたんだけど、もし利用者名を使った編集がしたくてログインをする以外は、ウィキペディアを使うのにクッキーを除去しても不自由しないと気づいたので。
  • 純粋にセッション基準のブロックを行えるなら、現状の IP アドレス + セッションのブロックの方式として興味深いアップグレードだと思います。IPv6 利用者との連絡をするのにセッション単位なら、何度も変わってしまう IP アドレスを追っていくより有益だと思います。

まとめとして、セッション単位の方法への主な反論はクッキーは簡単に除去できる点、当該利用者は簡単に正体を変更できる点です。

IP 基準のアプローチに反対する主な議論は次のとおりでした。

  • 暗号化方式が破られる可能性はあり、そのため IP アドレスの操作も成立し得る
  • このアプローチだと、未登録編集者とのより良い意思疎通の役に立たない
  • セッション単位のブロックができない(IP 基準のブロックと重複して適用できない)

上記に立脚し、また財団技術部門との協議でこの実施策の実現可能性と広範な影響を考えたところ、セッション単位の取り組み方を採用し、さらに自分のクッキーを除去し正体を変える利用者の問題を表明するよう、ある範囲の重要な留意点を加筆しました。特定の利用者が繰り返し利用者名を変更した場合、インターフェースのその他の情報を閲覧すると正体を紐付けすることが可能です。これがどのように作用するか、現在も細部に手を入れており - それでもなりすましの検知とよく似る(一部の自動化を盛り込む)ものと見込まれます。

私たちは多くの技術的な詳細を検討しており、より詳細な情報をまもなく更新する予定です。 これには、LTAドキュメント、IPに関するコミュニケーション、編集フィルター、サードパーティWiki、ガジェット、ユーザースクリプト、WMFクラウドツール、IP利用者の権利の制限などが含まれます。ご意見とフィードバックをトークページにてお待ちしております。

: IP秘匿と手順の変更

IP秘匿に関して二つの個別の取り組みを考慮し協議しました。その経過報告として複数の別個の作業手順が提示され2種類の実施案に適合してそれぞれがどのように変化するか考察しました。 注記 いずれの選択肢でも管理者、スチュワード、チェックユーザー、IP閲覧者権限のある利用者が例えば最近の変更や編集履歴において荒らし対策のためIP秘匿を解除することが可能です。

未登録利用者の編集体験

現在の挙動:現状では未登録の編集者はログインをしないまま編集が可能です (ほとんどのウィキに該当。) 編集の前に表示されるバナーにはIPアドレスは公開して保存され永続的に開示されると書いてあります。

IPに基づく識別:未登録の編集者は現状のままの編集ができます。編集の前にメッセージが表示され、編集は暗号化したIPアドレスに紐つけされると書いてあります。IPアドレス自体は管理者と巡回者には可視化されます。期間限定で保持されます。

セッション基準の識別:これは上記に類似し、編集者には各自の編集が自動生成された利用者名に紐付けされると表示される点が異なります。

未登録編集者を話題にする

現在の挙動:未登録編集者はIPアドレスを手がかりに、または長期の不正利用の記録がある場合はその挙動に基づく命名がされます。

IP基準の識別:巡回者と管理者はIPアドレスを公開の場で言及できませんが、秘匿IPアドレスもしくは長期間の荒らし行為者の名称を呼ぶことは認められます。IPアドレスにアクセス権のある他者とIPアドレスを共有することは許可されます。

セッション基準の識別:巡回者と管理者は公開の場でIPアドレスに言及することはできませんが、自動生成された利用者名を呼ぶことは認められます。アクセス権がある他の人とIPアドレスを共有することはできます。これにより特定の行為者を識別する助けになりますが、同時に利用者名の背景に複数のIPアドレスがある場合は混同されやすく、これは現状で特定のIPアドレスの背景にどれほど多くの個人が存在するかと同様です。この懸念を軽減するため、特定の編集者が活動した複数のIPアドレスをすべて表面化するツールを開発中です。

未登録利用者のトークページ体験

現在の挙動:未登録編集者は各自のIPアドレスに対応するトークページにメッセージを受信できます。編集者のIPアドレスが変わるたび、その新しいIPアドレスのトークページでメッセージを受け取ります。これは対話を分断し特定の未登録編集者との意思疎通の継続を難しくします。

IP基準の識別:この実施策では挙動は現状のまま変わりません。未登録の編集者は各自のIPアドレスのトークページにメッセージを受信し、IPアドレスが変わるたび、対応するトークページも変更されます。

セッション基準の識別:この実施策では、未登録編集者は各自のブラウザにあるクッキーに関連づけられたトークページにメッセージを受信できます。IPアドレスが変わっても、各自のトークページでメッセージを受け取ることが可能です。ブラウザのクッキーを消去すると、セッションの識別子を失い、新規のクッキーを受け取りそれに対応してトークページも変わります。IPの変更はクッキーよりも頻繁であるため、特に意図した場合を除くと、多くの利用者は結果として半永続的なトークページを使い続けることになりがちです。もう一つ利点をあげるとすると、トークページ宛のメッセージはどのような想定でも、間違った相手に届いてしまう事態はなくなるはずです。

Talk page notification screenshot
トークページに届く通知

未登録編集者をブロック

現在の挙動:管理者は特定のIPアドレスまたは帯域を直接、ブロックすることが可能です。それに加えて、エンドユーザーのブラウザに特定のクッキーを持たせて自動ブロックに昇華させ、たとえIPアドレスが変わっても編集を阻止することもできます。この機能は数年前に導入済です。

IP基準の識別:挙動は現状のまま変わりません。IPアドレスは既定で秘匿され、権限を付与された管理者および巡回者にはアクセスができます。

セッション基準の識別:この実施策はIPアドレスに基づく現状のブロック挙動を維持できます。さらにクッキー基準のブロックに限定して実施することもできます。この方法は複数人で機器を共有する場合 (シナリオ) に役立ち (図書館やネットカフェなど) IPアドレスまたはその帯域をブロックして発生する不要な巻き添えの予防に役立ちます。ここで指摘するべきは荒らしが経験を積んだ編集者でクッキーブロックの回避を心得ている場合、これは役立たない点です。

: IP 秘匿の実施のアプローチのよくある質問

IP秘匿には複数の実施策が提示されており、この「よくある質問」では、コミュニティの皆さんがいだくであろう疑問に回答し、それぞれがコミュニティに及ぼす影響を説明します。

Q:IP秘匿の実施策に従った場合、IPアドレスを見ることが可能なのは誰ですか?

A:チェックユーザー、スチュワード、管理者の皆さんには個人設定に同意条件があり、個人情報はそれを知る権限がない誰にも他言しないと同意してオプトインする限り、IPアドレスが全ケタ表示されます。

荒らし対策に協力する編集者はコミュニティの信任を得るものとし、作業継続のためにIPアドレスを見る権限を付与されることがあります。この利用者権限とはコミュニティに付与される他の利用者権限と同様に扱うものとし、編集回数ならびに編集活動日数の下限を通過済みであることが条件です。

特定の期間にわたりアカウントを登録してきた利用者で編集回数の下限 (定義待ち) を超えた人は全員、権限がなくても部分的に秘匿されたIPアドレスを閲覧できます。これは特定のIPアドレスは文字列最後の8ケタ (またはその倍数) – が非表示になります。これは個人設定の条件を介して有効になり、この情報へのアクセス権限がない人にこの情報を他言しないことに同意するものとします。

その他の利用者の皆さんには未登録利用者の IP アドレスは表示されません。

Q:技術的な実装として選択肢はありませんか?

A:この2週間にわたり、いくつかの協議に参加し読者と編集者の皆さんに及ぶ影響を最小化しつつ IP 秘匿化の目標達成に沿う技術的な可能性を探ってきました。異なるチームを横断してフィードバックを集めたところ、幅のある味方を集めることができました。以下にキーとなるポイントを2点、上げます。

  • IP基準の識別:このアプローチでは、現状のままを保持し既存のIPアドレスと秘匿したIPを置換します。これは既存の作業手順の大部分を保ちますが新規の利点はもたらしません。
  • セッション基準の識別:このアプローチでは未登録編集者のブラウザのクッキーに基づいた識別子を生成し、使用機器のブラウザを識別します。IPアドレスが変更されてもクッキーは保持されてセッションは分断されません。

Q:IPアドレス基準の識別はどんな仕組み?

A:現状では、アカウント未登録の編集者の識別は IP アドレスを基準にしています。この方式はこれまで、私たちのプロジェクト群で長年、有効でした。IP アドレスに精通した利用者の皆さんは、単一の IP アドレスの帯域幅に制限されるものの、複数の異なる利用者が使うことを理解しています。この条件は IPv6 に関して、IPv4 よりもさらに当てはまります。

未登録利用者はまた通勤通学中に編集する、あるいは場所を移ると IP アドレスが変わリます。

IP秘匿においてIP基準の識別策を追い求める場合、単に暗号化された識別子を付与して秘匿することで現状のIPアドレスの機能を保持する可能性もあります。この解決策は個別のIPアドレスを保持しつつ利用者の個人情報保護を持続します。一例として、未登録利用者として例えば利用者:192.168.1.2 はUser:ca1f46として表示されます。

この対策の利点: 既存のワークフローやモデル(作業手順や型式)を変えず混乱を最小に低減できる点

この対策の欠点: 世界がもっとダイナミックな(広帯域の)IP へ移行しており/(識別の)役に立たない IP アドレスが増える傾向において利点がない点

Q:セッション基準の識別はどんな仕組み?

A:未登録編集者に新しい識別子を生成する道であり、当該者のブラウザのクッキーを基準にします。このアプローチでは利用者名を自動生成し、編集や挙動が紐付けされます。一例として、User:192.168.1.2 には利用者名として User:Anon3406 を付与するという形式です。

このアプローチではクッキーを保持する限り利用者のセッションは保持され、IPアドレスが変更されても分断されません。

この対策の利点:

  • 利用者の識別を機器のブラウザと紐付けし、当該者とのより継続的な意思疎通の方法を提供します。
  • 利用者識別は IP アドレスを変えても変更されない点
  • この実施策は現状ではログイン利用者に限定して付与される特定範囲の個人設定を未登録編集者にも利用できるようにします。
  • この対策だと未登録編集者が永続するアカウントに変換して同時に編集履歴を保持できる点

この対策の欠点:

  • 現在、未登録編集者が表すもののモデルが大幅に変わる点
  • 未登録編集者の識別はブラウザのクッキーが変更されない限りにおいて持続
  • 秘匿モードあるいはクッキーを消去する荒らしはIPアドレスを変えず新しい識別子を付与されます
  • コミュニティにおけるワークフローやツールを根本から検討し直す必要が生じる可能性

Q:財団が優先する道順もしくはアプローチ (取り組み方) はあるかどうか?

A:採用したいアプローチはセッション基準の識別法で、将来性が広く見込めるからです。20年にわたって遭遇した意思疎通の問題を述べることができます。誰かがクッキーを消去して新しい識別子を手に入れたとして、そのIPアドレスは活動中で新しい利用者権限を付与された荒らし対策者全員に可視化されます。IPの変更よりもクッキー消去の方がずっと簡単な点はもちろん認識しており、その影響も尊重します。

: IP アドレスにアクセスする必要がある人と共有する提案

皆さん、こんにちは。当プロジェクトについて、前回、情報更新をしてから数ヵ月が経ちました。その間、私たちは多くの人々と — 編集コミュニティ全域と財団各部署とそれぞれ話し合いを進めてきました。コミュニティの経験豊かな参加者との協議で提起された懸念をすべて慎重に検討し、この課題が私たちのプロジェクト全体の破壊行為防止活動にどんな影響を与えるか検討しました。合わせて、この提案を支持し、未登録編集者のプライバシー向上につながるし、これなら IP を世界に公開しても私たちのプロジェクトに持ち込まれる法的脅威を軽減できると言う多くの人々からも意見をお聞きしました。

以前、このプロジェクトについて話し合ったときは、当プロジェクトがどのような形になるのか明確な見通しがありませんでした。私たちは、IP アドレスがコミュニティにとってどのように役立つかを理解することを意図していました。それ以来、さまざまな言語やコミュニティで会話を重ね、この点に多くのフィードバックを受け取っています。コミュニティ参加者の皆さん全員には心​​から感謝しており、ウィキや特定のウィキ間環境でどういう仕組みで仲裁されているのか、わざわざ貴重な時間を使って教えてくださり誠にありがとうございます。

現在はこのプロジェクトに関して、より実践的な提案をご用意しており、 破壊行為防止作業は大部分を躊躇せずに行えるようにしたいし、同時に、IPアドレスを見る必要のない人々には閲覧を制限します。 ここでは「提案」という一語に力を込めたいと考えており、何が起こるか最終的な判断を示すものではないという意味で「提案」だからです。当チームは、このアイデアに対する皆さんのフィードバックを求めることを意図しており – 何がうまくいくと思いますか? うまくいかなさそうなのは何ですか? これを改善できそうなアイデアは他に何がありますか?

これらのアイデアは、経験豊富なコミュニティ参加者と何回か話し合って着想し、法務部門と協力して洗練させました。概要は次のとおりです。

  • チェックユーザーとスチュワードおよび管理者は、IPアドレスの全ケタを確認する必要があるため、個人設定でこの情報にアクセスできない他の人と共有しないことに同意する必要があります。
  • コミュニティが精査した破壊行為の防止活動に参加する編集者には、仕事を続けるためにIPアドレスの閲覧権限を付与できます。取り扱いの方法は、私たちのプロジェクトの管理職と同様になります。この閲覧を本当に必要とする編集者だけが権限を取得できるように、コミュニティの承認が重視されます。編集者は、アカウント登録からの経過時間のしきい値(値は未定)と編集数(回数は未定)を満たす必要があります。
  • 利用者として登録(しきい値は未定)と編集回数(数は未定)から特定範囲の値を満たすアカウントを持つ人は、許可を待たず一部を露出したIPを閲覧できます。これはアクセスしたときに、IPアドレスの末尾のオクテット – 数列のケタ – が非表示であることを意味します。アクセスには、個人設定で指定し、この情報にアクセスできない他の人と共有しないことに同意していただきます。
  • その他の利用者の皆さんはアカウント非登録の利用者に関して、IP アドレスの閲覧は不可能です。

IP アドレスによるアクセスの記録は、必要に応じて、適切な精査を行うために行います。これは私たちが維持して、チェックユーザーによる個人情報データのアクセスに備えるログと似ています。この方法でプライバシーの必要性と、情報にアクセスしてスパムや破壊行為、嫌がらせと戦うコミュニティの必要性のバランスをとろうと努めています。必要な人に必要な情報を提供するとしても、手続きは設けなければならないし、それにはオプトインを経て必要な人に限定し、実際にそれを閲覧できるようにすることと、それを記録することが求められます。

今回の取り組み案について、皆さんのご意見を聞かせてください。フィードバックの投稿はトークページへどうぞ。

  • うまく行くと予想されるのはどの部分ですか?
  • どの部分をだめだろうと思われますか?
  • もっと改善するには、他にどんな発想がありますか?