行動規範/委員会

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行動規範委員会とは信任された個人5名で構成され多様な帰属によりウィキメディアの技術空間における行動規範 Code of conduct for Wikimedia technical spaces全般を施行する責任を負います。 その委員とは異議への対応、当事者との議論、解決策に賛同しその実施を中止する役割を担います。

この委員会には独自の意思決定過程があり、公正さをもって任務にあたるものとします。

この委員会にあてて事案を報告するには、記録保持上かつまた手続きの合理性において、公式のメールアドレス経由で受け付けるものとします。委員会の各委員と直接、連絡を取ることは固く禁じられており - そのような通信も行動規範の対象となり、違反した場合は厳格に適用される点にご留意ください。

多様性

委員会の委員の多様性を推奨し、委員の決断の公正さと自立を促します。委員には組織に加盟した履歴を問わず、また委員会位は同一の雇用者に関わる委員だけで構成する事は認められません。委員には補完する背景があると期待され、委員会が私たちの技術コミュニティに関する知識を十分に備えていることを選考過程で確認する必要があります。

利益相反

委員会の委員は議論への参加を禁じられ、参加した場合は利益相反の立場に置かれます。委員補佐は必要に応じて委員会に参加し、罷免された委員と置き換えられます。

利益相反の可能性を含む種別とは、以下のとおりでこれに限定されません。

  • 職業上 - 従業員/管理者の関係、同一部門内の相手もしくは仕事や職業により直接、影響を受ける相手。
  • 財政状況 - 事案の当事者と経済的依存関係にある場合。
  • 家族もしくは親密さ - 家族関係もしくは親密な人間関係にあること。

罷免のプロセスは次のとおりです。

  • 事案の聴取前の罷免:委員会の委員は利益相反が発生した場合、自ら辞任を申し出るものとします。辞任後はどのような状況でも事案に関与する事はできません。話題にすることも過程に参加することも認められません。もし特定の委員に利益相反の疑いがあり、当人が辞任しない場合、罷免の決定は外部機関に委ねられます(下記の「辞任を拒んだ場合」をご参照ください。)
  • 交代:正委員の罷免 (理由に関わらず COI を含む) が発生した場合、委員補佐1名もしくは2名以上は必要に応じて加わります。
  • 辞任を拒んだ場合:委員補佐もまた、罷免を監督します。紛争の申し立て後、委員会の委員が自らの辞任を拒否した場合、その決定は委員補佐グループの構成員が検討します。補佐グループ員には委員会の常任者と同じレベルの信頼を有します(同じ合意事項に署名し、研修に参加済みです)。

機密保持

委員会の委員ならびに事案に関する委員会の審議に参加する者は全員、行動規範または法律の手続きが求める場合を除き、個人情報を開示することを禁じられています。

WMFの従業員または請負業者が不正行為で告発された場合、またはWMFの従業員または請負業者が不正行為の対象であると報告された場合、委員会はその報告を書面で従業員または請負業者の監督責任者とウィキメディア財団WMF HRに転送します。委員会は暴力/自傷行為、児童保護の懸案またはウィキ間の重大な嫌がらせ行為の恐れもしくは実例に気付いた場合は、WMF信頼安全チームに通知する必要があります。これらの種類の報告は受信次第、すぐに転送されます。

報告者、容認できない行動の標的とされた人または目撃者に関する機密情報は(身元を含む)、調査中に開示されませんが、次の場合を除来ます。

  • 前述の例外事項に該当する場合、もしくは
  • 当該人物が調査の一部としてそれに同意する場合

委員会は受け取った通報、関連の議論ならびに決定の記録を非公開とします。委員会の委員はその議論に参加しない限り、誰一人としてその記録を閲覧を禁じられます。

委員会の設立と再任

新委員の選出

委員への立候補に関心がある人は、委員会選定の担当者宛にいつでもtechconductcandidates@wikimedia.orgにご連絡ください。また適格な委員候補者の推薦も同じ宛先にて受け付けています。

初代の委員会はウィキメディアの技術協働チームTechnical Collaborationにより選任されます。その後の委員交代ならびに委員補佐は、現職の正委員の多数決により選ばれるものとします。

選任を担当するグループは候補者について調査し協議します。 次の委員任期に先立つ6週間前に、候補者名簿(候補者の一覧)をウィキ上で公表します。 コミュニティからこれらの候補者にフィードバックを示し、新しい委員会選出を担当するグループへ非公開のメールで送付できます。 フィードバック期間は2週間とします。 それに続き委員会を選出するグループは票の集計を締め切るか、提示された懸念に従い候補者の得票を更新します。 候補者名簿に変更があった場合は、新しく推薦された候補者を対象としてさらにフィードバック期間を2週間設けます。 選考が終了した時点で研修期間を設け、その完了をもって新しい委員会が任命されます。 現職の委員会は、フィードバックと選出、研修の過程が満了するまで任期が続きます。

任期の開始前に、委員会の委員ならびに委員補佐はウィキメディア財団に対して各自の身分を証明し、非公開情報秘匿同意書への署名を持って対処する通報の秘匿、行動規範の全ての項目の遵守と施行を約束し研修を受けることを確約します。

正委員が選出されると、責務を負うグループはさらに委員会の委員補佐5名を選ぶものとします。委員補佐は罷免の発生時に一時的に代理を務め、もしくは辞任もしくは解任に際して正委員に就任することができます。どちらの場合も、委員会の委員補佐はそれぞれの手順に従いどの委員補佐が役割を変わるか決定します。委員補佐は正委員選出と同じ過程を経て選ばれます。委員補佐は委員会と同等の研修を受けます。しかしながら、補佐役の役割にある限り、進行中の事案に関して継続的に参与することはできません。

新任委員が選任されると、互選により委員長を決定します。

委員の任期

委員会は毎年新しい委員を選ぶものとし、上記の手続きに従います。

正委員は最大4名最低2名、委員補佐は最大4名、任期中の担当の役割に再任できます。

退任と解任

委員会の委員はいつでも辞任できます。極端な事例では、遵守事項を満たさない委員を委員会の正委員による多数決により退任させることができます。空席が発生すると委員補佐から1名が正委員になります。委員会は、いずれかの空席により欠員が生じても機能を全て継続します。